<span>桜エビ - 日本に春を迎える「海の宝石」</span>

日本の春は、ピンク色の桜の花と、新学期を迎える祝いの式典からスタートします。  年に一度訪れる春には「お花見」の文化が芽生え、人々は四季折々の料理を楽しみながらお茶を飲み、自然の美しさを楽しむのです。寒い冬を越えた後には、海の息吹を吹き込まれた旬の料理でエネルギーを再びチャージしましょう。春の料理は、その華やかな見た目だけでなく、味や名前も春の色から表現されているのです。

 

Houbou(ホウボウ)– 春を呼ぶピンク色の魚

 

ホウボウは、上質で淡白な味わいの白身の珍しい魚で、淡いピンク色の身と、まるで翼のように広がる美しいヒレを持っています。

 

Houbou Sugata Zukuri (ホウボウ姿造り):刺身は美しく切り取られた骨格と、

咲き誇る華のように広げられた翼とともに飾られています。

 

江戸時代には、その魅力的な外観と新鮮な味わい、そして一年で最も美しい春にしかお目にかかることの出来ない、高貴な人々のための食材として考えられていました。

 

 Houbou Usuzukuri (ホウボウ薄造り) :  酸味のあるポン酢、赤唐辛子を混ぜた大根おろしと、みじん切りにした小葱がよく合う特別な味わいの薄くカットされた刺身の薄造りです。

 

近年、ホウボウは福岡海沿岸(南日本)の、暖流が流れる温水域に生息し、桜の開花時期と同時に繁殖期に入るため、そのピンク色の魚は人々に、春の花の色を思い起こさせているのです。

 

Hotaru Ika(ホタルイカ) -光を放つホタルイカ

 

その名の通り、このイカは触手や目など、体の器官から光を発し自らを照らすことができます。日本人は「春になり、ホタルイカを楽しむことで、そこかしこに訪れる春を感じることができる」のだと言います。

 

ホタルイカの時期は毎年3月から5月頃で、深さ200〜400mに生息しているホタルイカは海面にのみ姿を現し、浮遊しながら深夜に沖合に近づき産卵します。それはホタルイカが自らの発光を披露し、富山海岸を銀河の天の川のように美しく照らす季節でもあるのです。

 

春が来るたびに、自らを照らす何百万もの煌めく光の種によって、日本の富山海岸はとても神秘的で美しい夜を迎えます。  

だからこそホタルイカという、その特別な能力を持つ小さなイカは、伝統的な春の名物料理とされているのでしょう。

 

ホタルイカ:酢味噌ソースを添えた蒸しイカは、春の桜の季節、絶対に食すべき伝統的な一品です。 

 

Magaki (真牡蠣) – “海のエキス” 食通にお馴染みですが斬新

 

真牡蠣の第一印象は、北海道の海の栄養を吸収したエキスをたっぷりとお腹に蓄えて、芳醇で甘い味わいの牡蠣です。

だからこそ、真牡蠣のエキスは ”海のミルク” と比喩されるのです。日本の秋には、その牡蠣が最も濃厚になる ミルクと共に、海の旨味を運んでくれます。

 

真牡蠣刺身

  

真牡蠣 チーズ焼き

 

真牡蠣 味噌焼き

 

Sakura Ebi(桜えび)- その名の通り春をもたらす海の宝石

 

小さいながらも栄養たっぷりの「桜えび」は、しっかりとした肉質とほんのり甘く新鮮な磯の香りがします。 「桜えび」は加工工程により、噛めば噛むほど香ばしく、甘くて美味しい独特のうま味が出てきます。

 

桜エビかき揚げ

 

赤みがかったオレンジ色の透明な殻は、艶やかな玉虫色に輝き、その美しい外観は "春の海の宝石" として日本人に知られています。 毎年春になると、由比港で ”桜えび祭り” が開催され、収穫されたエビ漁の自然の恵みに感謝し、この素晴らしい逸品を共に楽しむのです。

 

桜エビ丼

 

寿司 北海道 幸 レストラン全店 にて提供されているメニュー「今が旬のおすすめは?」。 年に一度しか味わうことのできない旬の料理で、今年も日本の春を楽しみましょう。